フェリーの船中より撮影。仕事終わり、現場からの帰りの写真。向こう側には、建設中の関西空港が見えている。もう一隻映っているフェリーも、やはり労働者をピストン輸送している船なのだという。
現場での就労時間は、朝の8時から、だいたい夕方の5時ぐらいまで。船の時間が決まっているので終わりは比較的早い。仕事が終わると、ほとんど待ち時間なくフェリーがやってきていた。
この工事に携わっているあいだ、中島はフェリーのなかで、むかし釜ヶ崎にいた友達を偶然みかけた。20年ぶりの再会だったという。けれど、声はかけなかった。
フェリーでばったりみましたよ、声はかけなかったけどね。ああ、いつも来てるな思ってね。それも意外だったですね。まさか関空の工事にね。60年代の後半、釜で付き合ってた男ですけどね。【じゃあ20年ぶりの再会】もう顔みたら分かりましたよ。ほんで、いっぱしの職人の格好してましたからね。
2019年12月26日