センター内に設置されていた噴水。インタビューの聞き手らが古くから釜ヶ崎を知る労働者から聞いた話によると、オープンしたばかりの頃にはここで水が流れていたが、労働者が洗濯をはじめて水は止められたという。噴水の柱にかたどられた子どもの像の腕が折れていたのが印象的で、中島はカメラを向けた。
ポーンと腕からね、折れてるんですよ。これがね、面白いと思ってね。
2020年1月30日
センター内に設置されていた噴水。インタビューの聞き手らが古くから釜ヶ崎を知る労働者から聞いた話によると、オープンしたばかりの頃にはここで水が流れていたが、労働者が洗濯をはじめて水は止められたという。噴水の柱にかたどられた子どもの像の腕が折れていたのが印象的で、中島はカメラを向けた。
ポーンと腕からね、折れてるんですよ。これがね、面白いと思ってね。
2020年1月30日
労働福祉センター紹介課の内側から撮影。飯場の仕事を紹介している様子。貼りだされた紹介の紙をあおぎみる労働者の表情は、みな真剣である。中央の顔を隠している労働者は、中島によれば、カメラを意識して顔を隠したようだ。
労災事故死を伝える張り紙には、36際、沖縄県出身とある。「若いなあ」と一言、中島は思い出したように沖縄出身の労働者について次のようなエピソードを語った。
津守あたりのほうでね、沖縄の人らがベランダのコンクリ打ちやっててね。コンクリごとだーっと下へ落ちてしまってね。マンションのベランダ部分のコンクリ打ちですよ。結局、型枠の強度が足りなかったんやね。ものすごいコンリートの重量。水の何倍かあるんですよ。強度計算してベランダに張り出してる型枠だったら、簡単に落ちることはないんですよ。それがもう、一箇所落ちたら、重みで全部順繰りに落ちてしまって。犠牲になったのは、沖縄の労働者やな。【お一人なくなったんですか。】いやもう、一人二人やないよ。出稼ぎの労働者やったね。
2020年1月30日