尾張鉄の常磐寮、所在地は京都市の太秦。中島が古参の労働者から聞いたところによると、業者名の「尾張鉄」は、会津小鉄に由来するという。釜ヶ崎からは電車で西院駅に行き、駅から電話をかけ、番頭さんに迎えに来てもらった。食事がいい飯場で、中島は3回ぐらい行ったことがある。
一番最初に行ったときは相部屋だったんですよ。部屋の上の梁がむき出しでね。これは写真撮っとかなあかんと思って、だけど、その時はたまたまカメラ持って行ってなかったんですよ。もうほんま、むき出しの梁。三角形のね。両脇に布団並べてね、典型的な大部屋ですわ。それが頭に残ってたんだけど、2回目に行ったらもう潰されてた。あれ、おしかったね。
2019年12月26日